身の回りの動詞を探したくなる──「デザイン展あneo」鑑賞

イベント

身の回りにあるものと人との間にあるもの。

それは「動詞」。

そんなテーマの展示会に行ってきました。

虎ノ門ヒルズで行われている、

「デザインあ展neo」

NHK Eテレの番組「デザインあneo」の展示会です。

番組自体はほとんど見たことがありませんが、
ふと思いつきで観てきました。

会場内の撮影OKだったこともあり、
写真をたくさん撮ってしまいました。

自分の目で見るまで、どんな展示があるかは知りたくない!
という方はここでページを閉じることをお勧めします。

 

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身の回りの品物に、それにまつわる動詞を付けた展示からスタート。

ただ置かれているばかりではなく、
まわる地球儀、のびるメジャー、
点灯する電気スタンド、
カチカチとキーが動くキーボード、
スルスルとそろっていくスリッパ……

変化を表す動詞の場合は、
それを動きで再現しているのも特徴でした。

「うん、たしかに」
「あ、これも当てはまるのか!」

と普段見落としていることに気付かされたり、
新しい発見を教えられたり。

「あ、書かれてないけどあの動詞も!」

なんてことに気づいたりも。

見るだけでなく、実際に手を触れたり
展示の一部になったりできるものもあり、
小さな子どもたちも含めた家族づれも楽しんでいました。

【たべる】のコーナーでは、それにまつわる道具と動詞がずらりと。

「つまむ」「きる」「さく」「まとめる」など
いろいろな動詞が付けられる箸の一方、
「さす」ばかりのフォークや
「すくう」ばかりのスプーンというのも
対照的。

食べられる気持ちに浸れる?という展示では、
巨大な箸に掴まれているお餅。
いろんなところに遊び心が隠れています。

【すわる】のコーナーでは、
日常の座っている風景を描いたイラストと並べて、
「すわる」がなくなってしまった世界。

車の運転やパソコン作業は、座りっぱなしじゃなくなるから
ある意味ではいいかも?

スワンボートまで立っていましたが、
どうやって進むんだろう……
踏み込み式のペダルかな?

【もつ】のコーナーには持って使う道具や
トアノブなどの持ち手部分がずらり。

そこを仕切るロープは、それをさまざまに持つ手のオブジェ。

【すてる】のコーナーでは、あえて天井に付けられたゴミ箱。

ファンの風に合わせて、空気の入った袋を捨てていく子供たち。

実際にやっていることは捨てるというより
「なげる」「ポンとあげる」という感じですが、
よく見るとこのコーナーに付けられた英訳は
「toss」。

明示されているものばかりではなく、
隠されている動詞もいろいろあって、
探し始めるとまだまだ見つかりそうです。

「見る」「聞く」「タップする」

が大多数になりがちな毎日の中で、
自分がどんな動詞で表せる
行動をしているか、
逆に見落としていることはないか、
と考えるきっかけになる展示でした。

ドアやエレベーターにも関連する
動詞が表示されていました。

会期は9月まで、
4期に渡って開催されるので、
時間をあけてまた行こうと思います。

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