あなたの言葉を、最高の本に。
DTP組版職人として21年。
文字や文章が持つ力を最大限に引き出し、
読者の心に届く本作りを追求してきました。
忘れられない一皿の料理のような、
深く味わい深い一冊の本となるように。
それが私の仕事です。
本作りは、料理である
本を作ることを料理をすることに例えると、私のDTP組版という仕事は、調理・盛り付けのようなもの。作家たちが書いた「食材」を、デザイナーが用意してくれた「レシピ」をもとに、最高の形で「本」という料理として読者に届けます。
食材:文字、言葉、文章
すべての基本となるのは、作家が紡いだ文字、言葉、そして文章です。これらは物語の味や香りを決める大切な「食材」。その個性や特徴を深く理解することから、私の「調理」は始まります。一つ一つの言葉が持つニュアンスを大切に扱います。
レシピ:デザイン
デザイナーによって作られたデザインは、料理の「レシピ」です。どのフォントを使い、どのくらいの余白を取るか。文字のサイズや文字数は。レシピに従いながらも、食材の個性を最大限に活かす方法を考えます。時にはレシピの意図を汲み取りながら、より良い仕上がりを目指して微調整を加えることもあります。
調理:最高の読書体験へ
食材とレシピが揃ったら、いよいよ「調理」です。言葉を適切な場所に並べ、不要な要素を取り除き、足りない部分を補う。この丁寧な仕事を通じて、読者というお客さんに「おいしく食べてもらう」ための最高の読書体験を創り上げます。家庭料理ではなく、レストランで提供される一皿を目指して。
技術とこだわり
最高の「料理」を提供するためには、
専門的な技術と、
細部へのこだわりが不可欠です。
私が大切にしている
3つの技術をご紹介します。
整:整える
言葉や文章の特性を考慮し、最も読みやすく、美しい配置に整えます。食材ごとに最適な火加減があるように、言葉にも最適な場所があります。
除:取り除く
魚の小骨や野菜の皮を取り除くように、文章の流れを妨げる余分な文字や言葉を的確に削除し、洗練させます。
補:補う
ほんの少しの調味料で味が調うように、情報が不足して伝わりにくくなっている部分を補い、文章全体の完成度を高めます。
20年以上の経験と歴史への敬意
DTP(デスクトップパブリッシング)の世界で20年以上。技術は進化しましたが、文字を組み、版を作るという仕事の本質は変わりません。活版印刷の時代から受け継がれる歴史に敬意を払いながら、現代の読者に最高の体験を届けます。
DTP組版の専門家として
「版下(はんした)」と呼ばれる印刷の元となるデータを作成するプロフェッショナル。かつて部屋いっぱいの資材・機械で行っていた作業を、PC上で実現している、それを念頭において作業しています。
未来へつなぐ技術
紙媒体から電子媒体へと、本の形は変わり続けています。しかし、どんな形であれ「読者に最高の体験を届ける」という本質は不変です。常に研鑽を怠らず、技術を磨き続けます。






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