それって勘違いかも? 気をつけたい漢字や言葉〜寺社仏閣って?

誤植

多くの人が使っているけれど、
間違っている言葉や漢字、
というのはよくあります。

昔は間違いだったけれど、
今は普通に使う人が増えたので、
間違いとは認識されなくなる、
というものも。

たとえば「助長」という言葉。

漢文の授業で習った人は
覚えているかもしれませんが、
この言葉は本来、
いい方向にするつもりが、
かえってダメにしてしまう、
という意味の言葉でした。

成長を早くしようと、
苗を引っ張り上げて伸ばしたら、
根を傷めて枯らしてしまった、
という説話がその語源だからです。

しかしこちらは今やニュアンスだけが残り、
悪い影響を拡大する、という意味に、
さらには、文字面からいい意味にも
使われるようになりました。

 

こうして変化してしまった表現は、
それはそれとして受け入れていく必要が
あるでしょう。

しかし現在進行形で、
あきらかに間違った使われ方をしているのは、
ちょっと我慢ならない(笑)

そんな個人的感情も交えつつ、
それは変だよ、いくらなんでも間違いだよ、
という言葉や漢字について、
指摘していきたいと思います。

「寺社仏閣」って、バランスおかしい

今回取り上げたいのは

「寺社仏閣」

という言葉。

これ、気がついていない人が本当に多いんですが、
正しくは

「神社仏閣」

です。

「寺社」という言葉はOKです。
お寺や神社、という意味ですから。

しかしそこに「仏閣」という言葉を
つけた途端に、バランスが崩れます。

なぜなら、「仏閣」というのはお寺の建物、
あるいはお寺そのもののことだからです。

これでお分かりだと思いますが、
「寺社仏閣」と書いたら、
3対1でお寺が多すぎ、ということに。

だから四文字で書くときは、
「神社仏閣」とするべきなのです。

御朱印はスタンプラリーじゃない?

最近はお寺や神社に関心を寄せる人が増え、
参拝してきましたーというSNSの投稿も
かなり多く見られます。

御朱印集めもブームで、
御朱印帳が何冊も溜まっている人もいると思います。

かくいう自分も、その一人。

御朱印については、もっと神聖なものだ、
きちんと参拝することを優先するべきだ、
という声もあります。

ですが御朱印にしても、
お守りやお札にしても、
神社仏閣による商品開発、
マーケティング戦略の一環、
と言えなくもないわけです。

だからこそ、軽々しく、
安っぽく扱われることは
本意ではないでしょう。

それでも、気楽な気持ちで
関心を寄せたり、訪れたり
してもらえることで、
神社もお寺も、
後世に伝える「力」を
得ることができている、
と言えます。

最近は期間限定、季節限定の
御朱印を出す神社仏閣が
増えてきています。

その御朱印目当てで行ったとしても、
季節ごとに表情を変える境内の様子も、
合わせて味わうきっかけになったら
いいんじゃないかな、と思います。


大山阿夫利神社の期間限定・新緑御朱印

 


新緑に覆われた阿夫利神社の石段

 


同じ石段の、色とりどりの秋の風景

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