知っておきたい印刷の知識〜紙面の端、ギリギリのレイアウトは危険

印刷知識

印刷にはその特性によって、
特有のやり方や、
ルールがあります。

ところが、「印刷」が
家にあるプリンターで気軽に
できるようになり、
そのルールを知らないまま、
誰でもできるようになりました。

さらに最近では、
ネット印刷のサービスが広まって、
チラシやポスター、
冊子などの印刷を、
印刷業者に手軽に発注することが
できるようにもなりました。

そうしたサービスを利用する際、
細かく打ち合わせをする、
ということはまずありません。

送ったデータをそのまま、
あるいは、問題がある場合には
それなりのものにして、
印刷してくれます。

結果的に出来上がったものは、
意図しない状態のものになってしまう、
ということも少なくありません。

そうしたことを防ぐためにも、
みなさんにも知っておいていただきたい
印刷の基本的な部分を、
少しずつお伝えしていけたらいいかな、
と思っています。

今回は、レイアウトするときに
気をつけたいことについてです。

ギリギリ配置は完成度もギリギリ

用紙の端のギリギリまで、
いろいろな情報を詰め込みたい、
と思うこともあるでしょう。

また、インパクトを持たせるために
勢いのあるデザインにしたいことも。

ですが、用紙のギリギリに置いた
文字やイラストは、
途中で切れてしまいます。

というのも、一般的な商業印刷では、
大きな用紙に何ページ分も並べて、
刷り終わった後に指定の箇所で
まとめてカットします。

何百枚もまとめてカットするので、
その時にどうしても、
少しずれてしまうのです。

ちなみに、お手元に本があったら、
ページ番号(ノンブルといいます)のあたりを
注目しながら、パラパラパラ〜と
めくってみてください。

どれくらいズレるのか、実感できると思います。

そのようにずれてしまう結果、
端にある要素は切れてしまうことがあるのです。

見切れを防ぐために

写真を撮った際に、きちんとフレーム内に入らず、
一部切れてしまっていると悲しいですよね。

印刷物でも、本来入るべき部分が切れてしまうと、
残念ですよね。

そこで、あらかじめそれを見越して、
レイアウトしておく必要があります。

数値で言えば1、2ミリなのですが、
念のために用紙の端から、
3〜5ミリ、内側に配置するように
しましょう。

こうすることで、多少ずれても
大事な部分が切れてしまう、
ということが防げます。

結果的に全体のバランスも
よくなりますよ!

印刷や紙面作成などで
困っていることがあれば、
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