2日間に渡るセミナーに、
サポートとして参加してきました。
先輩受講生として、学びのフォロー。
さらに内容の性質上、
ワークが中心になるため、
ときに被験者役に、
ときに補助説明役として。
1日目は「エリクソン催眠」。
「催眠」というと、
術者の思うがままに操られたり、
辛いものを甘く感じる等
五感に変化を起こさせたりするものなど、
ショーの様なものがイメージされるかもしれません。
これは「古典催眠」として、区別されています。
一方のエリクソン催眠は、
派手な演出はなく、
見られる結果も地味なものですが、
精神面の治療に活用されたり、
現在ではビジネスにも活用されたり
しているものです。
エリクソン催眠は精神科医・心理学者の
ミルトン・エリクソンが創始したものですが、
本人が体系立てたわけではなく、
その弟子や、
やり方を見聞きした人たちによって
さまざまな系譜で伝えられています。
そのため、けっこう紛い物も
出回っているのが実状です。
一方で、そうとは明言せずに
さまざまな場面でも
使われてもいます。
つまり、いつの間にか
「操られている」ということが
ありえるのです。
そのため、正しく知っておくことは、
現代社会を生きる上で
とても重要になっています。
2日目は「エニアグラムによるタイプ診断」。
人の性格分析ツールは
さまざまなものがありますが、
対人関係で主にとりがちな態度や、
危機が起こった時の反応・対応法などから
9つのタイプに分けていくのがエニアグラム。
脳内ホルモンのバランスからも
裏付けられる科学的な手法であり、
地域・民族的な偏りが見られる一方、
親子でもタイプが違うのが通常、
と言われ、とても奥が深い知見です。
人の性格は育ってきた環境や
社会的役割などでさまざまに
形作られますが、
中心にある本質を見ていくのが
エニアグラム。
そのために意識ではなく、
無意識の態度や反応を
見出していく必要があり、
その診断はとても難しいものがあります。
エニアグラムに限らずタイプ分析は、
自己診断のアンケートで
行うのが通常ですが、
そうするとどうしても意識的なもの、
つまり本質よりも「見せたい自分」が
表面化することが多く、
大抵は正しく分析できないものです。
そのため、第三者の視点で
タイプ診断を行い、
その人が本当に自分らしく
生きるためのお手伝いをする、
その手法を身につけるのが
2日目の目的でした。
いずれも、詳細については
ここでは割愛しますが、
アウトプットが最大の学びになる、
ということを改めて
痛感させられた2日間でした。
また、自分の学びの浅さや知識不足、
認識不足もまざまざと
気付かされることにもなりました。
今回新たに学んだ人たちは、
これからは同じ学びを深めていく仲間、
ということになり、
これからより知見を深めていけるように、
切磋琢磨する関係となります。
いずれもコミュニケーションを
よりよくしていくためのツールなので、
個人間にとどまらず、
世の中の人間関係をより良くして、
誰もが生きやすい世界になっていく
一助になれたらと思っています。