お寺に眠る古文書を現代に甦らせる。
そんな書籍の制作をさせていただきました。
今回の本はかなり専門的。
日本の歴史や古文・漢文に詳しくない方には、まったくご縁がないかもしれません。
それが、矢崎佐和子さん校注・現代語訳の、
『因州 摩尼寺縁起』https://amzn.to/4kShtbc
です。
「因州」は「因幡国」の別名で、今の鳥取県東部のこと。
そこに建つ、摩尼寺(まにでら)というお寺に、その成り立ちの伝説を記した古文書があります。
矢崎さんはその古文書を活字に起こし、現代語訳と注釈をつける作業を行なってきました。
これをメルマガ、さらにnoteで連載していましたが、その記事を、加筆修正してまとめたのが、今回の本になります。
原文は漢文であるため、返り点や送り仮名など、特有の表記が必要です。
また手書きであるため、現在一般とされている文字とは違う形で記入されているものもあり、その文字の作成(作字といいます)なども行いました。
これらはWeb上では表記が難しく、今回の書籍化できちんと表現できるよう、徹底した部分でした。
冒頭では、大金持ちの夫婦の家を大勢の人が訪れて、その家の門が開いたり閉まったりする様子を、鍋のふたがパカパカしている様子に例える描写があるなど、意味がわかるとその様子が思い浮かんでおもしろかったです。
その夫婦が、長年熱望してようやく生まれた子供が、ある日突然いなくなる。
それが実は……と、この摩尼寺が創建されるに至った伝承が記されています。
マンガにしたらおもしろいのでは、という話もありましたが、今回はそこまではいたらず。
史料保存の意味も込めて、矢崎さんはお寺や地元の図書館への寄贈もされる、とのことで、そういう意味ではきちんと仕上がったと思います。
こちらは、みなさん読んでみて!とおすすめするものではありませんが、こんな専門的な書籍制作もしていますよ、というお話でした。
書籍制作でお悩みの方は、以下の窓口にご相談いただければと思います。
▶︎本づくり・印刷物の相談窓口https://forms.gle/e72dYTitV3bWBgf47