両国にある「江戸東京博物館」で、10月9日から開催される特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」の内覧会に行ってきました。
近年、縄文時代に対する注目は高まりつつありますが、特に東京で発掘されたものにフォーカスするのは非常に珍しいことです。
大規模なものとしては、35年ぶりになるとか。
これも、江戸と東京をフィーチャーする江戸東京博物館ならではの催しだといえます。
注目すべきは、忠生遺跡を初めとして、町田市内で発掘された縄文の遺物が多数展示されている、ということ。
遺跡ごとにフィーチャーしたコーナーでも大きく紹介されていますが、石器や土器を多数展示するコーナーでも、都内発掘の土偶100点を並べたコーナーでも、「町田市」の表示を何度も見かけることができます。
町田市内で、こんなに縄文の遺物が多く発見されていたのか、という驚きと共に、古くから人々に親しまれていた土地である町田について、あらためて思いを馳せるきっかけとなりました。
今回の展示は、一般の方々も写真撮影が可能(ただし、フラッシュ使用は不可。また動画はNG)ではありますが、撮影に夢中になるとつい、目の前の実物との対峙が疎かになりがちです。
まずは、長い年月を経てきた、その物をご自身の目でじっくりとご覧になることをお勧めします。
また、今回は都内発掘品が中心のため、知名度としてはそれほどでもない遺物が多いのも事実。
逆に、有名どころに目が向きすぎて見逃してしまいがちな貴重な品々を、じっくり見ることができるチャンスでもあります。
とはいえ、国宝である有名な土偶の展示予定も。
共に長野県茅野市所蔵の「縄文のビーナス」が10月19日(火)〜11月14日(日)、「仮面の女神」が11月16日(火)〜12月5日(日)に展示予定、とのこと。
これらを見たい、と思う人も多いかもしれませんが、その分、この期間は来館者が多くなってゆっくり見られなくなる可能性も。
この期間を避けたり、あるいは複数回、来館してもいいと思います。
東京がまだ江戸でも武蔵でもなかった頃の、貴重な品々を、みなさんもぜひご覧になっていただければと思います。
会期は2021年10月9日(土)〜12月5日(日)、ただし月曜日は休館日です。
開館時間は午前9時30分〜午後5時30分、入館は30分前の午後5時までとなります。
観覧料等は、こちらの公式サイトをご参照ください。
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江戸東京博物館 特別展「縄文2021」