印刷した本も読むことが可能に──Kindle新刊のPODペーパーバック版申請中

電子書籍

年明けに刊行した、当工房初の小説である

ゑる 著『煤けたキセル〜ある明治女の生涯〜』(葦埜助書房)

著者のひいおばあさんをモデルとしているため、
親戚の方にも読んでほしい、という話に。

ただ、Kindleではダウンロードについて説明したり
場合によってはアカウントもなかったりと
いったことがあるので、印刷版も出せないか、
ということに。

KDP(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)では、
Kindle本に紐づけて、
PODで本を出すこともできるので、
早速こちらに取り組むことになりました。

PODとは、プリント・オン・デマンドの略で、
注文が入ったらその都度、印刷・製本する、
という方式のことです。

印刷用なのできちんとページごとに
確定した組版にする必要があります。

キンドル版と同様、
Wordのままでもいいのですが、
こちらが得意なAdobe InDesignという
ページレイアウトの専用アプリで作り直しました。

また表紙も、確定した印刷版の
サイズに合わせて微調整。

そうしてできた印刷用の本文と表紙データを、
Amazonに登録。

PODでは最終的な刊行の前に、
チェック用の本(校正刷り)を
手配することができるので、
依頼しておきました。

印刷代と送料のみなのですが、
送料が思ったより高くついたため、
実質本番と同じくらい費用がかかりました。

そうして届いたのが、こちら。

思っていた以上に「薄い本」が
できあがりました(笑)

ちなみに判型は、市販の文庫本と
同じにしたかったのですが、
Amazonの規定により
天地が少し大き目の、
105✕155mmとなっています。

高齢の方が読む、
ということで大きめの文字サイズに
しておきましたが、
こちらは確認してみると
さすがに大きすぎたようです。

再度文字サイズを調整して、
本文データを再作成。
少し字を小さくして、パッと見が
見やすいよう余白も広めに。

ページ数はさらに減って、
本文はわずか44ページという
仕上がりになりました。

それでも、120円で販売中の
Kindle版に対して、
印刷・製本等のコストがかかることから
1000円近くの価格で
販売せざるを得ないのが、
残念なところ。

一般の方は購入してくれないだろうなあと
思いますが、当工房としては
一度やっておきたいと思っていた
PODのペーパーバックに取り組めたのは
よかったです。

単価は高めとなりますが、
旧来の自費出版と異なり
在庫を抱える必要がないので、
初期費用や保管費用といった
トータルコストが大幅に
抑えられるのがメリットです。

どうしてもスマホなどの端末で
本を読むのはなじめない、
という方には、高めではありますが
紙で読んでいただくことも
可能になったことのもよかったかな、と。

この、PODのペーパーバック版は
現在出版申請中ですので、
通過したらお知らせします。

それまではお買い得な、
Kindle版をぜひご覧ください。

30分程度でサクッと読めるボリュームです。

https://amzn.to/48nXEBW
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